KDDIのaU walletに進展　Astar zkEVMへの対応を検討へ

KDDI株式会社（以下KDDI）は24日のプレスリリースで、Web3の協業に向けた提携を発表しました。
以下の2社と、協業協議開始の基本合意書を締結しています。

KDDIは現在、αU walletやαU marketを提供しており、それぞれAstar zkEVM powered by Polygon（以下Astar zkEVM）へ対応する可能性があります。
今回の進展について、詳しく見ていきましょう。

KDDIの提携発表について

KDDIはアスターネットワークと、スターテイルラボの2社との提携に合意しました。
提携先の2社は、どちらもシンガポールを拠点にしています。
今回はWeb3領域でパートナーシップを組むことになりました。
KDDIと提携2社はWeb3時代に合わせたサービスで、顧客層拡大やブロックチェーンによる社会貢献を目指します。

KDDIの合意書では、以下の4点が協議の議題になりました。

αUのサービスをアスターネットワークと連携させ、新しいサービスを生み出す狙いです。
KDDIは、いかなる形でWeb3時代に寄り添うのでしょうか。
X（旧Twitter）では以下の口コミがありました。

αU walletやαU marketとは

αUとは、KDDIが展開するWeb3ブランドで、2023年3月7日に始動しました。
αU walletとは、NFTや仮想通貨の管理用ウォレットです。
ポリゴンブロックチェーンのNFTマーケットプレイスで買ったものを管理でき、仮想通貨ポリゴン（MATIC）の送金もできます。
以上からNFTに興味があれば、αU walletを使うとよいでしょう。

αU marketは、NFT作品の購入が可能です。
KDDI提供のマーケットプレイスなので、信頼性が高いでしょう。
有名人の作品もあるので、話題になる可能性を秘めています。
αU walletを持っていれば、取引に参加できるしくみです。

αUでは、Web3関連のサービスを数多く展開中です。
今回の進展発表をきっかけに、利用を始めてもよいでしょう。
 

Astar zkEVMとは

αUへの対応の可能性があるAstar zkEVMとは、イーサリアムのレイヤー2のひとつです。
2023年9月13日に、アスターネットワークの開発組織ステイクテクノロジーズにより発表されました。

発表以来、Polygon Labsとの協業で、開発が続いています。
日本発であり、新しいブロックチェーンとして注目を受ける状況です。

zKEVMは先進技術によって、開発をスムーズに進めます。
スマートコントラクトを、イーサリアムチェーン上で使えるからです。
さらにEVM（イーサリアム仮想マシン）とZKP（ゼロ知識証明）を備えており、開発の短期化に役立ちます。
以上からαUの新システム開発でも、重要なツールになるでしょう。
 

まとめ

Web3ブランドのαUを扱うKDDIは、2社との提携により、サービス拡大へ動き出しました。
αU walletやαU marketなど、関連サービスで事業拡大の可能性があります。
Web3サービスがうまくいけば、通信事業者として独自性を発揮できるでしょう。

Astar zkEVMによる、αUシステムへの対応が期待されています。
高速データ処理を促す機能を備えており、αUの運営にも役立つでしょう。
以上からKDDIと提携会社の今後の動向に要注目です。