ビットコイン現物ETFが米で承認されて話題です。
その影響から2024年2月には、仮想通貨市場でビットコインが過去最高値を記録しました。
次の現物ETFの承認候補として、イーサリアムが浮上しています。
一方承認まで1~2年はかかるという指摘もありました。
イーサリアム現物ETFの状況について、詳しく見ていきましょう。
要点
イーサリアム現物ETFに承認の可能性
イーサリアム現物ETFの承認の可能性について、多くの識者や投資家が注目しています。
Bloombergの22日報道では、イーサリアムが現物ETFとして次の承認候補とされており、投資家の需要拡大が起きそうです。
イーサリアムはビットコインに次ぐ人気を誇ります。
アルトコイン市場をリードしているため、仮想通貨現物ETFとしても承認候補に挙がるのでしょう。
実際にイーサリアムは、2024年に入ってから大きく価格を伸ばしています。
GMOコイン販売所の週足チャートを見ていきましょう。
2024年1月7日週の始値は31万6456円でした。
一方2月18日週の終値は、記事投稿時点で43万2003円まで伸びています。
この間の上昇率は、約36.5%です。
最近の値上がりは、イーサリアム現物ETFの注目度上昇が要因でしょう。
ETF関連の報道は、市場に影響を与えるほど加熱しています。
Xでは以下の口コミがありました。
ビットコイン現物ETFは話題沸騰
ビットコイン現物ETFは2024年1月の米国での承認依頼、熱狂を生んでいます。
この時期にはSEC(証券取引委員会)により、11本の関連商品が同時承認されました。
なかにはブラックロックやアーク・インベストメンツなど、金融大手が手がけるものもあります。
関連ETFの需要拡大で、仮想通貨市場でもビットコインの需要が広がりました。
2024年に入ってから、ビットコインも価格を伸ばしています。
こちらもGMOコイン販売所の週足チャートで見ていきましょう。
ビットコインの2024年1月7日週の始値は、618万7525円でした。
一方記事投稿時点の2月18日週の終値は、749万6808円まで伸びています。
この間の上昇率は、約21.2%でした。
20日にビットコインは過去最高値の775万5974円を記録しています。
以上からビットコインは、現物ETFの影響で需要が広がっています。
イーサリアムも現物ETFへの注目度から、ビットコイン以上の伸び幅を見せました。
ビットコイン現物ETFが前例となり、イーサリアムも同じケースを生み出すのでしょうか。
イーサリアム現物ETFの承認に1~2年はかかる?
しかしイーサリアム現物ETFについて、慎重な見方もあります。
仮想通貨投資企業「Valkyrie」のCIO(最高投資責任者)であるスティーブン・マクラーグ氏は、22日のTHE BLOCKで、イーサリアム現物ETFの承認まで1~2年はかかると述べました。
2024年5月までに承認と見るアナリストもいるなか、マクラーグ氏は違う見解を示しています。
マクラーグ氏はイーサリアム現物ETFについて、ビットコインとの違いを指摘しました。
彼によるとイーサリアムの場合、ステーキング機能を含む可能性があります。
そのため証券登録なしでは、ステーキング提供が難しいとのことです。
最終的な判断はSECが行いますが、イーサリアム現物ETFについては、承認まで時間がかかるという見方もあります。
まとめ
ビットコイン現物ETFの承認を受け、イーサリアムも同様の金融商品が承認されるのではと話題です。
実際の仮想通貨市場でイーサリアムは、ビットコイン以上の値上がりを示しました。
それだけ現物ETFへの関心が高いのでしょう。
一方で識者には、イーサリアム現物ETFについて、審査長期化の可能性を指摘する声があります。
イーサリアムはビットコインと機能が違うだけに、慎重な審査プロセスもありえるでしょう。
それでも世界中で、イーサリアム現物ETFへの期待感が高まっています。