バイデン大統領のキャピタルゲイン増税で、仮想通貨が暴落
要点
・バイデン大統領が、富裕層に対するキャピタルゲイン及び所得税を増税する意向
・それをうけて仮想通貨市場が大幅に下落した
ビットコインは23日、一時4万8000ドルを割り込みました。
同日、バイデン大統領が富裕層に対する
キャピタルゲイン課税の税率を
ほぼ倍に引き上げる提案をする見通しと
報じられたことが響いての事だと見られています。
今回の引き上げ率は20%から39.6%とされています。
仮想通貨投資家においては
1年以上保有した後に売却した場合、
キャピタルゲイン税を課されます。
また、所得税の限界税率は
37%から39.6%に引き上げです。
富裕層から引き上げた分の税は
育児や教育の財源にするとの話です。
■ネットの反応
アメリカの投資家を直撃するキャピタルゲイン課税の増税は
仮想通貨市場にそのまま反映されて、全面安となりました。
ちなみに日経平均株価にはとりたてて大きな影響は
見られなかったようです。
トルコの取引所、2000億円の出口詐欺か
要点
・トルコ仮想通貨取引所ThodexのCEOが顧客の資産を持ち逃げした可能性
・顧客の損失額は2000億円規模に及ぶとの報道
今月21日に取引等サービスが突如停止された
トルコの仮想通貨取引所「Thodex」のCEOが
顧客資産を持ち逃げした可能性があるとして
裁判に発展したと、ブルームバーグが報じました。
代表する弁護士の話によれば
同取引所のCEOが
数億円に相当する仮想通貨資産を持って
トルコを逃亡したとのことです。
現在、Thodexのサイトは「404 Not Found」状態にあります。
地元メディア「Haberturk」は、
顧客の損失額は2000億円に及ぶと報告しています。
同取引所のCEOは
「いつかトルコに戻って必ず返済し、正当な裁判を受ける」
と述べているようです。
地元の警察当局はThodexの銀行口座を凍結し、
会社の強制捜査を行っている最中です。
今回の記事のまとめ
■『バイデン大統領のキャピタルゲイン増税で、仮想通貨が暴落』について
・バイデン大統領が富裕層へのキャピタルゲイン課税を従来の約二倍に増税を提案する見通し
・富裕層から徴収した増税分の金額は、教育や育児の財源にあてる模様
■『トルコの取引所、2000億円の出口詐欺か』について
・トルコの仮想通貨取引所「Thodex」のCEOが顧客の資産を持ち逃げしたとの疑惑
・同取引所は現在サービスは停止中であり、CEOはトルコ国外に逃亡との報道
下落の最中にいたビットコインに、追い打ちをかけるような
バイデン大統領からの富裕層投資家への増税案が出されて
仮想通貨市場は大荒れとなりました。
バイデン大統領の提案が可決されるか否かは何とも言えませんが
彼が見せた姿勢に、他国も追随する可能性もあり
仮想通貨の相場に関してはしばらく警戒の目線で
追った方が良さそうです。