国際決済銀行(BIS)トップ、アグスティン・カルステンス氏は仮想通貨を改めて批判する姿勢をあらわにしました。
対して、欧州議会は今週、報告書の中で仮想通貨には可能性があると好意的なスタンスを明らかにしています。
要点
・仮想通貨の賛成論・反対論
これまでも多くの著名人、関係者が仮想通貨に対しコメントしてきました。
今回は、国際決済銀行トップと欧州議会という権威ある人物(組織)の意見を紹介します。
・可能性を信じるのか?現状だけをみるのか?
国際決済銀行トップの発言は、仮想通貨の将来性をちゃんとみていないようにも感じます。
対して、欧州議会は、とても仮想通貨の可能性に満ちた報告でした。
目次
国際決済銀行トップは仮想通貨に否定的な意見
国際決済銀行トップ、アグスティン・カルステンス氏はスイスの新聞のインタービューに答えました。
この内容は、国際決済銀行(BIS)の公式サイトにすでに英に翻訳されています。
カンルステンス氏の主な主張は、仮想通貨はマネーとしての機能を果たしていないというものです。そして、マネーには3つの基本的な条件があるといいます。
①支払いの手段
②価値の尺度
③価値の保存手段
ヒルテンス氏の主張は正しいのか?
仮想通貨否定論者の意見に共通してみられるのは、現状の仮想通貨の一部分にしか目を向けておらず、将来性をあまりみていないということです。
確かに、現状の仮想通貨をみれば、仮想通貨が上の3つの条件を満たしていないかもしれません。
しかし、現在でも決済手段を用いられることもあり、今後開発が向けられればさらに決済手段として用いられる可能性はあります。
また、イーサリアムのスマートコントラクトのような、ブロックチェーン技術に対しては何も言及されていません。
「③価値の保存手段」に関しても、「ビットコインはデジタルゴールドになる」という専門家もおり、カルステンス氏の主張の根拠はいまいち曖昧な気がしますね。
欧州議会は仮想通貨の将来性を支持
一方、今週発表されたEUの経済金融問題委員会による報告書は、仮想通貨の将来性を支持する旨が記載されていました。
さらに、ビットコイン反対論であるノーベル経済学賞を受賞したシラー教授を直接批判しています。
仮想通貨には未来がある
報告書によると、仮想通貨は以下のような特性があるようです。
①プライベートマネーの現代の形
②匿名性とボーダレスな特徴は現在の中央銀行に課題を残す
これは、匿名性があり送金スピードが早いという仮想通貨の一般的な特徴ですね。
そして、非中央集権制をかねそなえていることから、現在の中央銀行とは真逆であり、中央銀行の課題といっています。
シラー教授を批判
報告書では仮想通貨を「バブル」というシラー教授のことを「誤り」と批判しています。
シラー教授だけではなく、仮想通貨のバブル的側面、マネーロンダリングだけに注目し批判するのは間違っているというのが欧州議会の主張です。
さらには、市場のニーズに答え、しばらくの間、仮想通貨は存続していくだろうと結論づけています。
まとめ
多くの著名人が、仮想通貨に対するコメントをしていますが、今のところはどっちが正しいかわかりません。
しかし、どっちかの意見に偏るのは避けたいところですね。
ヒルテンンス氏の主張も、現在の仮想通貨の開発状況をみれば正しい部分はあるでしょう。その反面、欧州議会が報告したような仮想通貨の将来性をまったく無視するわけにもいきません。
両者の意見をとりつつも、仮想通貨のさらなる発展に期待したいところです。
皆さんはどちらの意見が正しいと思いますか?
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