ビットコインが3万ドルを割り込み、仮想通貨市場で1000億円規模の大量ロスカット
要点
・ビットコインが急落で3万ドルを割り込む。
・デリバティブ市場で大規模ロスカットが発生。 24時間で清算されたロングポジションは1040億円相当と言われる。
12日のビットコイン市場ですが
ついに400万円を下回り
現在360万円台です。
今年1月の年初来安値32,933ドルを更新すると
投げ売りが加速。
30,000ドルの心理的節目を割り込み、
一時29,735ドルをつける場面もありました。
デリバティブ市場では、大規模ロスカットが発生。
bybtのデータによれば、
24時間で清算されたロングポジションは
7億9900万ドル(1040億円)相当に達しています。
米連邦準備理事会(FRB)による
金融引き締め加速が進むとの思惑のほか、
中国が新型コロナウイルスの感染再拡大対策で
ロックダウンを行いサプライチェーンの混乱も
さらなる物価高を招くリスクがあることから、
投資家心理の悪化に拍車をかけました。
ウクライナへの軍事侵攻に対する
欧米各国の経済制裁強化策で、
「ロシア産石油の輸入を段階的に禁止する措置」
が発表されており、欧州経済を巡る懸念も強まっています。
ステーブルコイン第3位で、
テラブロックチェーン上で発行される
UST(TerraUSD)が一時0.6065ドルまで急落。
これを受け、Coinmarketcap(CMC)
時価総額12位のテラ(LUNA)が、
前日比-46%と暴落しました。
■ネットの反応
上下動の激しいビットコインですが、
ここまで大規模的なロスカットが発生したのは稀とあって
投資家の間に不安が走っているようです。
バイナンス、仮想通貨テラ(LUNA)やUSTの出金を一時停止
要点
・大手仮想通貨取引所のバイナンスがテラ(LUNA)およびテラUSD(UST)の出金を一時停止へ
・原因はネットワーク渋滞に伴う、出金取引が殺到したためとされる
大手取引所バイナンスは10日、
テラ(LUNA)およびテラUSD(UST)の出金を
一時停止する方針を発表しました。
バイナンス側はテラネットワークの
トランザクション詰まり(渋滞)に伴い、
出金取引が殺到したことが原因であると説明。
「ネットワークの正常化と出金取引依頼の減少」が
確認され次第、出金再開を発表するとしています。
USTはステーブルコインの中では、
テザー(USDT)やUSDコイン(USDC)に次ぐ
第3位の時価総額有する主要通貨。
時価総額TOP20にも名を連ねており、
独自のマーケットメイカーで機能し、
テラ(LUNA)をバーンするアルゴリズムによって
米ドルへの連動(ペッグ)を維持する
無担保型のステーブルコインです。
今回の記事のまとめ
■『ビットコインが3万ドルを割り込み、仮想通貨市場で1000億円規模の大量ロスカット』について
・ビットコインが急落で3万ドルを割り込む。
・デリバティブ市場で大規模ロスカットが発生。 24時間で清算されたロングポジションは1040億円相当と言われる。
■『バイナンス、仮想通貨テラ(LUNA)やUSTの出金を一時停止』について
・大手仮想通貨取引所のバイナンスがテラ(LUNA)およびテラUSD(UST)の出金を一時停止へ
・原因はネットワーク渋滞に伴う、出金取引が殺到したためとされる
400万円どころか、350万円台のラインさえ下回りそうなビットコインですが
しばらく荒れそうだとの見方が強いようです。
強制ロスカットには気をつけてください。