ビットコインは遂に4月につけた最高値をドルベースでも更新しました。
足元の材料を見ると、むしろリスクオフ材料が多く、不可思議に見る向きもありますが、
世界中のインフレが暴走し、スタグフレーション発生による構造の変化が起こりつつあるのかもしれません。
ビットコインの10月21日の概況について解説します。
(この記事は10月21日午前7時の情報で書き、短期間のスイングトレードで有効となる数値を紹介しています。)
10月20日午前7時からの動き
10月20日午前7時、732万円で推移していたビットコイン、日本時間はサポートに近づくことなく、
全く動きなしに終わりますが、最近の傾向で米国時間が強く、午後11時から上昇します。
765万円に到達し、ドルベースでも67000ドル近くまで上昇、
4月につけた65000ドル付近を上回り最高値更新、その後は上値は追っていませんが、
下値も限定的で午前7時現在は755万円で推移する展開です。
上昇はスタグフレーションか?!
ビットコインは遂にドルベースでも最高値を更新してきました。
足元では短期筋が少し加熱し始めてきたようにも見えますが、まだまだ緩い状態です。
何を材料に何処が買っているのか、今回の上昇は長期見通しを立てる人達にとって、不可思議に感じられる部分が多くあります。
足元で考えられるのは、世界的なインフレと景気後退によるスタグフレーションが材料視されているかもしれません。
景気後退とインフレが同時に起こると、人々の不満は富裕層に向かい、
富裕層への課税が強化されていきます。
預金や保有金融商品に対する預金税などの議論も海外ではこれから出てくる可能性が高く、
伝統的で無い資産のビットコインは追跡しにくく、富裕層にとっての逃げ場として格好の資産です。
この考え方は壮大なため、短期の動きには馴染みませんが、
スタグフレーションはすぐおさまる類のものではなく、長期の構造変化が起こっているかもしれません。
本日のサポート&レジスタンス
本日のサポートは、短期サポートが723万円、中期サポートが696万円の位置に切り上がっています。
レジスタンスは、今の動きなら正午から770万円の位置に短期レジスタンスが発生する予定です。
売っても踏みあげられる展開が長く続いていますが、
本日の21日から、月末近くまで日時アノマリーが悪いため、中規模の調整を挟むかもしれません。
基本買いスタンスは崩せませんが、サポート割れと長い上髭をつける動きは注意しましょう。
まとめ
ビットコインは4月につけた最高値を、ドルベースでも更新しました。
動きは穏やかで、短期筋も動いていない中の最高値更新は不可思議ですが、
スタグフレーションによる大きな構造変化が起こっている可能性がありそうです。
中期では上昇余地はまだまだありそうですが、短期では日時アノマリーが悪い時期に入るため、
素早い切り替えが必要でしょう。