ブテリン氏の「バブルは弾けた」発言ですが、後日イーサリアム共同設立者ルービン氏が反論、今度はバイナンスCEOザオ氏まで飛び火しました。
また、米コンサル企業の調査結果で、機関投資家の7割が仮想通貨の将来性を見込んでいることが明らかになりました。
本日は2つのトピックをまとめて紹介します。
要点
価格が下落するごとに、メディア間でも悲観的な報道が多くなりますが、業界のトッププレイヤー・金融のプロたちはポジティブな姿勢を貫いているようです。
目次
時価総額2000兆円も可能？バイナンスCEOがツイート
I still disagree with this. I will say "crypto will absolutely grow 1000x and more!" Just reaching USD market cap will give it close to 1000x, (that's just one currency with severely restricted use case), and the derivatives market is so much bigger. https://t.co/bvSttEeCmc
— CZ Binance (@cz_binance) September 12, 2018
私はまだこれ（ブテリン氏の意見）に同意しません。「仮想通貨市場は確実に1000倍以上成長するだろう」と思います。 米ドルの時価総額に達すると1000倍に近づきます（それはひどく限定されたユースケースの1つに過ぎません）、そして、デリバティブ市場ははるかに大きくなります。
事の経緯を簡単に説明すると、今週初め、仮想通貨の価格下落に伴いイーサリアム創始者ブテリン氏が「1000倍の成長は終わった」とブルームバーグで発言しました。
それに対し、同じくイーサリアム共同設立者のルービン氏が反論、それを受けてブテリン氏は「伸びしろがないわけではない」と補足するツイートをしました。
この一連の流れを受けて、バイナンスCEOザオ氏がツイート。
「仮想通貨市場は確実に1000倍（今の時価総額でおおよそ2000兆円）に成長する」と猛反論しています。
同氏のツイートで注目すべきは、例えば、仮想通貨がそのまま実用化され米ドルの時価総額レベルになるだけで1000倍の成長は可能とした上で、現在話題になっているETFや先物（デリバティブ商品）の市場規模ははるかに大きいとツイートしていることです。
ちなみに、今日のデリバティブ市場は10~18京円（1京=1000兆円の10倍）あるとされており、超巨大な市場となっています。
それと同時に、デリバティブ市場の規模を考えれば、ETFなどの存在がいかに重要かもわかると思います。
機関投資家の7割は仮想通貨が将来普及すると見込む
70% of finance executives believe cryptocurrency is here to stayhttps://t.co/jmuk7aXUPy pic.twitter.com/AHmAocI0Sw
— Forbes (@Forbes) September 13, 2018
金融機関役員の 70% が仮想通貨は普及すると信じている
かつては「既存の金融機関（銀行）vs仮想通貨」のような構図で語られることが多かった仮想通貨ですが、もはや既存の金融機関の役員の70％は、将来、仮想通貨が普及するとの見解を示していることが明らかになりました。
12日にフォーブスが伝えており、米コンサル企業グリニッジ・アソシエイツがおこなった最新のレポートとのことです。
グリニッジ・アソシエイツ社が141人におこなった調査によると、70％が仮想通貨にポジティブな回答をしたとのこと。
市場が規制により排除されてなくなると回答したのは、10％にも満たない7％でした。
今回、グリニッジ・アソシエイツ社がおこなった調査は大人数ではないですが、ザオ氏の見解とあわせて、業界のトップ・プロたちは、仮想通貨の将来性を確信しています。
まとめ
2018年に入り、仮想通貨市場の低迷が続いていますが、業界の重要人物達はもちろん、仮想通貨の将来にポジティブな姿勢を貫いています。
また、ビットコインETFに代表されるように、今年に入り仮想通貨市場の「金融化」が進んでおり、徐々に既存の金融業界との接点が強まってきているのは注目すべきことでしょう。
それは、今回グリニッジ・アソシエイツ社がおこなった調査にも如実に表れています。
まだまだ不安要素もたえない仮想通貨市場・業界ですが、トップの意見や業界動向を探る限りは、今後の展望は明るそうですね。
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