要点
・この動きは、サイト上のビデオで、子供や女性が暴行されているというニューヨークタイムズの報道に対し、多くの人が求めていた処置と言えます。
・Pornhubは不正使用を抑制するため、同サイト内のポリシーを変更。12月15日付で、デフォルトの支払いとして仮想通貨のみを受け入れると発表しました。
Pornhub決済は仮想通貨決済のみへ
VisaとMastercardがそれにブートを与えた後、PornHubは本日、プレミアムサービスのためにのみ仮想通貨を受け入れると述べました。
世界最大のアダルトウエブサイトとして知られるPornhubが、プレミアムサービスのために仮想通貨のみを受け入れる事を決定しました。
この動きは、ニューヨークタイムズの記事が未成年者の性行為や暴行を受けた女性を描いたビデオのアップロードを許可する動画サイトであると紹介しており、同サイトはカナダを拠点とする企業が運営していると詳細に報じていた事に起因しています。
また、大手ニュースサイトのBloomberg (ブルームバーグ)が報じたように、VisaとMastercardの2社が先週、同ウエブサイトへの支払い停止措置を実施したことから、本日、同サイトでは大きく注目されました。
Bloomberg の報じた内容によると、PornHub側は10日(木曜)に次のように述べています。
過去数日間の調査で、サイトでの違法なコンテンツを禁止する基準への違反が確認されました。そのため、同サイトをネットワークに接続している金融機関に対し、受け入れを終了するように指示しました。
また、Visa側も次のように語っています。
当社では、ネットワーク上での違法行為を撲滅するための取り組みに注意を払っています。金融機関のパートナーには、同プラットフォームや他のプラットフォームでの加盟店の基準への準拠を定期的に確認することをお勧めします
影響力の大きい2社の決定に反応したPornHub
コロナウイルスで自宅にいることが増え、インターネットコンテンツを利用する割合も増加したいま、カード決済企業として絶大な影響力を持つVisaとMastercardの決定は、Pornhubまたはその実行者への資金をブロックする支払い処理業者の最新かつ最も影響力のある事例だと言えます。
そのため、Pornhubすぐに反応しており、バージ(Verge/XVG)、トロン(Tron/TRX)、テザー(Tether/USDT)の受け入れを開始。
今後の決済については以下の仮想通貨のみを受け入れるとのことで、Pornhubは以下の仮想通貨で現ジア対応中とのこと。
ビットコイン(Bitcoin/BTC)、ビットコインキャッシュ(Bitcoin cash/BCH)、ダッシュ(Dash/DASH)、イーサリアム(Ethereum/ETH)、イーサリアムクラシック(Ethereum Classic/ETC)、ライトコイン(Litecoin/LTC)、モネロ(Monero/XMR)、ネム(NEM/XEM)、トロン(Tron/TRX)、ジーキャッシュ(ZCash/ZEC)、ウエーブス(Waves/WAVES)
Pornhubは影響を受けていない!?
※画像引用元:SimilarWeb.com
Covid-19パンデミック以降、Pornhubの利用率は大幅に増加しています。
ウエブサイトの追跡・分析を手掛けるSimilarWeb.comによると、トラフィックは2020年8月に36億に達していることがわかりました。
今回の大手クレジットカード会社による動きはPornhubよりも損失を受けるおみられており、Pornhubのビジネスは、クレジットカード会社の動きの影響を受けない広告収入に大きく依存していることが要因とみられています。
2005年に設立されたPornhub.comは、ルクセンブルクを拠点とするストリーミングエンターテインメント企業向けのITプラットフォームであるMindGeekの子会社です。
先週のニューヨークタイムズの記事に続いて公開されたブログ投稿で、Pornhubは、検証済みのコンテンツクリエーターからのアップロードのみを許可する、ダウンロードを禁止する、サイトのモデレートを拡大するなど、サイトをクリーンアップする一連の変更を発表しています。