先週のイーサリアムとリップルの値動きをまとめます。
ともに先々週より少しだけ水準を上げながらも、基本は一進一退であるレンジ相場の様相でした。
ただ年始の下落トレンドに歯止めがかかったという意味で、形勢逆転もあるかもしれません。
二大アルトコインの最近の値動きや、今後の価格予測を解説します。
要点
先週のイーサリアムの相場まとめ
先週のイーサリアム市場を見ていきましょう。
GMOコイン販売所における日足チャートで検証を進めます。
先週のイーサリアムは、2週間前より少し水準が上がった形です。
5日からの4日連続下落により、同日の始値が43万6366円だったところ、8日の終値が34万6542円まで落ちていました。
しかし今週に入って、少し価格を回復させています。
11日の始値は35万1457円だったのに対し、2日連続の値上がりの結果12日の終値が38万3604円まで上がりました。
その間は約9.1%の値幅です。
一方で39万円目前での攻防が続いており、レンジ相場になっています。
年末の水準まで回復するには、まだ時間がかかるように見えるでしょう。
ただ下落トレンドは断ち切られたので、ここから傾向が逆転する可能性もあります。
今後の価格予測は?
5日と25日の移動平均線を当てはめてみると、トレンド逆転の兆しがうかがえます。
25日の赤線が下落傾向であるのに対し、5日の青線の下落モードは止まっています。
一時広がっていた2本の移動平均線の距離が縮まっているのです。
年始の暴落により購入価格が安くなっており、需要が上がった要因もあるのでしょう。
1月17日時点で青線は一進一退ですが、決め手を出して上昇傾向になれば、赤線を下から突き抜けるゴールデンクロスが見えてくるでしょう。
クロス成立なら、上昇トレンドが強まります。
短期と長期の各移動平均線の距離が縮まっている以上、価格上昇に変わる可能性を視野に入れたいところです。
先週のリップルの相場まとめ
リップルについても、先週の相場をまとめてみましょう。
こちらもGMOコイン販売所における日足チャートで検証を進めます。
リップルの値動きもイーサリアムと似た様子です。
5日の始値である94.577円から8日終値の83.054円への暴落から、少しだけ価格を回復させています。
11日の始値が83.046円のところ、12日の終値が90.058円と回復させているのが特筆すべきポイントです。
2日間の値幅は約8.4%でした。
しかしそのあとは調整が入り、90円をめぐる攻防が続いています。
ここを突き抜けない限り、再び1XRP3ケタは見えてこないでしょう。
今後の価格予測は?
リップルの最近の日足チャートに、移動平均線を当てはめてみました。
その結果、上昇トレンドに転換する可能性が見えています。
25日分の赤い移動平均線が下落傾向で、5日分の青い移動平均線との距離を縮めています。
青線は下落が止まり、一進一退の状態です。
ここで短期的に買い注文が集中すれば、こちらでもゴールデンクロスが起きるでしょう。
昨年11月のリップル社によるカンファレンス「SWELL」開催以来、XRP相場は冷え込む傾向が続いていました。
しかしここに来て逆転のチャンスも考えたいところです。
まとめ
イーサリアムとリップルは最近似た値動きを見せています。
ともに年始の下落モードを断ち切り、先週前半に少しだけ価格を回復させました。
しかし2銘柄ともそのあとは押し合いの状態です。
移動平均線ではゴールデンクロスが段々近づいている印象まで共通しています。
ビットコインをはじめ、仮想通貨市場でポジティブな投資家心理が働けば、各アルトコインで価格の上昇が見られるかもしれません。