2月27日~3月5日週のイーサリアムとリップルは、ともに下落傾向でした。
このまま下降トレンドに入るかもしれません。
この週は米シルバーゲートグループの問題が浮上しており、今後も市場を揺るがす可能性があります。
以上から主要アルトコイン投資では、リスクオフの一服を待った方がよさそうです。
ここ最近のイーサリアムとリップルの値動きと、その背景をまとめます。
要点
イーサリアム市場の動向
まずはイーサリアムの値動きを見ていきましょう。
GMOコイン販売所の日足チャートによる検証です。
またチャート内の移動平均線は青が5日線、赤が25日線になります。
イーサリアムは3日の価格下落が目立ち、このまま下落トレンド入りの可能性があります。
その日の始値は21万9129円でした。
しかし終値は20万6664円で、1日だけで約5.7%も下がりました。
かろうじて20万円を下回っていませんが、ギリギリの攻防が続いています。
移動平均線は、5日にデッドクロスを起こしています。
3日の集中的な暴落で平均相場が大きく下がったことから、今後も狼狽売りが起きそうです。
以上からイーサリアム投資では、集中的な下落にしばらく気をつけてください。
リップル市場の動向
続いてリップルの値動きを紹介します。
こちらもGMOコイン販売所の日足チャートで見ていきましょう。
リップルは3日の大きな下落をきっかけに、ズルズルと価格を下げています。
3日の始値は50.535円でしたが、終値は49.146円まで下がりました。
この間の下げ幅は、約2.7%にとどまっています。
しかし5日以降も価格下落が続いており、イーサリアム以上に冷え込んだ状況です。
移動平均線は2月25日にデッドクロスを迎えました。
それ以来、価格回復の決め手が見つかりません。
デッドクロスの影響から、3日以降の値下がりが続いているのでしょう。
イーサリアムよりも勢いを失っているので、今後の値動きにも要注意です。
仮想通貨市場に影響を与えるシルバーゲート問題とは
主要アルトコイン市場の下落傾向の原因に、シルバーゲート問題があります。
米シルバーゲート銀行は、仮想通貨やフィンテック関連のビジネスを手がけています。
その持株会社として、シルバーゲートキャピタルも有名です。
今回問題になっているのは、シルバーゲートキャピタルの株価暴落です。
iFOREXによると3月2日のNY株式市場では、終値が前日から約57.7%もダウンしました。
2022年の仮想通貨市場低迷から、経営危機が取り沙汰されたからです。
暴落が起きた同日にはCoinbaseやPaxosなどの企業が、相次いでシルバーゲートとの取引停止を明かしました。
渦中の金融グループが見放されたので、経営破綻の可能性が浮上しています。
2023年1月5日にも約42.7%の暴落を示したため、ネガティブなニュースが続く状況です。
シルバーゲートグループの動向次第では、今後もアルトコイン市場が冷え込むでしょう。
価格動向を読むには、チャートだけでなく関連ニュースの分析も求められます。
まとめ
3月に入ってからイーサリアムとリップルの価格下落が目立っています。
シルバーゲートグループの経営上の問題が浮上したからです。
同グループは仮想通貨関連のサービスを提供していることから、市場への影響もありました。
これからのイーサリアムとリップルは、シルバーゲート問題の動向に注意です。
関連企業の経営破綻が決まれば、さらなる暴落が想定されます。
このタイミングでの通貨損切りか、次の上昇トレンドまでのガチホかの選択が重要です。