今週のイーサリアムとリップルは、明暗がわかれました。
イーサリアムは週末に相場が上がり、ゴールデンクロスを迎えています。
一方リップルは伸び悩み、ゴールデンクロスを目前で逃しました。
各市場の近況を、詳しく見ていきましょう。
要点
今週のイーサリアム市場
まずは今週のイーサリアム市場を見ていきましょう。
GMOコイン販売所の日足チャートによる検証です。
今週のイーサリアムは、週後半の価格上昇が目立ちました。
25日から陽線が並んでおり、とくに27日の上昇率が高いといえます。
25日の始値は47万4524円でしたが、27日の終値は49万9480円まで伸びました。
3日間の上昇率は約5.3%でした。
28日は記事投稿時点で終値が決まっていませんが、50万円を超える可能性があります。
移動平均線は27日にゴールデンクロスを迎えました。
5日線が17日から上昇を始めており、約10日後にクロスが起きています。
25日からの価格上昇が、上昇トレンドを後押ししているのでしょう。
以上から今後のイーサリアムも、価格上昇が続きそうです。
ただし28日あたりに終値が50万円を超えたとき、利益確定売りによる一時的な相場下落に注意してください。
今週のリップル市場
続いて今週のリップル市場を見ていきましょう。
こちらもGMOコイン販売所の日足チャートで検証します。
今週のリップルは、全体的にレンジ相場でした。
一方、週の初めである22日の価格上昇が目立っています。
22日の始値が79.367円だったのに対し、終値は85.027円まで伸びています。
この日だけで約7.1%の上昇率です。
しかし22日の急上昇の反動からか、翌日以降は伸び悩んでいます。
23日から25日にかけて陰線が続き、25日の終値は80.516円まで下がりました。
以降も小幅での推移が続いています。
移動平均線は26日にゴールデンクロスが起きたように見えました。
しかし翌日の下落で、5日線が下を向いています。
リップルは14日から上昇トレンドが始まっていますが、今週は足踏み状態でした。
コンセンシスのSEC提訴がイーサリアム市場に影響か
イーサリアムの相場上昇は、メタマスク開発企業の米コンセンシスによる、SEC提訴の影響が考えられます。
これまでSECは、仮想通貨が有価証券であるという主張のもと、リップル社やコインベースなど有名企業を提訴してきました。
しかし今回は、コンセンシスの方が25日にSECを訴えています。
イーサリアムが有価証券であることを否定するため、提訴に踏み切りました。
提訴の議題になったことから、イーサリアムの注目度が上がったのでしょう。
コンセンシスによるSECへの提訴が、市場を後押しした可能性があります。
一方リップルは、今週において決め手が見られず、週後半において伸び悩みました。
こうした背景から、イーサリアムとリップルの明暗が分かれたようです。
まとめ
今週の主要アルトコイン市場は、イーサリアムの価格上昇が目立ちました。
27日の価格上昇が目覚ましく、ゴールデンクロスを迎えています。
投資家心理が前向きになり、今後も価格上昇が続くかもしれません。
米コンセンシスによるSECへの提訴も、イーサリアム市場を後押ししたようです。
イーサリアムの有価証券性を否定する目的なので、市場に追い風が吹いたのでしょう。
一方リップルは決め手に欠ける状況が続き、相場が伸び悩みました。
しかしリップルもゴールデンクロスが近いので、今後リップラーの後押しがあるかもしれません。
アルトコイン市場は4月半ばから上昇トレンドが続いているので、これからの価格推移も期待されます。