先週のイーサリアムとリップルは、ともにレンジ相場でした。
いずれも週全体の始値に対して、終値は少し上がった程度です。
先週のはじめは上昇トレンドをうかがわせる勢いもありましたが、6月1日の下落が痛かったでしょう。
イーサリアムとリップルの先週の値動きを解説します。
要点
先週のイーサリアムの値動きは?
先週のイーサリアムの値動きを見ていきましょう。
GMO販売所の日足チャートで検証します。
先週のイーサリアムは、全体的にレンジ相場でした。
5月30日の始値は22万2479円でしたが、31日には終値が24万4803円になりました。
この間は約10%の値上がりです。
しかし6月1日に終値が22万7306円まで下がりました。
最終的には5日の終値が23万0856円で、30日の始値との比較で約3.8%の値上がりを示しています。
全体的には微増の1週間で、トレンドを読めない状況でした。
6月1日の冷え込みは、ロシア国債のデフォルトが原因とされます。
ウクライナ情勢を受けて、主要各国がロシアへの経済制裁を強めており、デフォルトもそれが原因でしょう。
先週の初めにおけるイーサリアムの勢いは強かったのですが、ウクライナ情勢に阻まれた格好です。
国際情勢に関わるネガティブなニュースがあると、市場の勢いが絶たれることがあります。
今回のイーサリアムもその典型例でしょう。
下落トレンドの一服には要注目ですが、今後も地政学リスクの影響に注意してください。
先週のリップルの値動きは?
次は先週のリップルの値動きです。
こちらもGMOコイン販売所における日足チャートで検証を進めましょう。
先週はリップルも全体的にレンジ相場でした。
5月30日の始値は47.909円でしたが、31日には終値が52.640円でした。
この間の上げ幅は約9.9%です。
しかし6月1日に終値が50.039円になり、この週でもっとも下落が目立ちました。
最終的にリップルの5日の終値は50.666円に落ち着き、週全体の始値から約5.8%上がった形です。
上昇トレンドを決める決定的な出来事はありませんでしたが、久々に価格を上げています。
リップルの値動きは、イーサリアムとよく似ています。
月曜日から火曜日である5月30日~31日に値を上げ、6月1日にはロシア国債のデフォルトを受けて値下がりが起きたからです。
そのあと少しずつ価格を回復していく状況まで、イーサリアムの市況とそっくりです。
ただ週の始値と終値を比べると、リップルの方が上げ幅がやや大きいといえます。
以上からリップルの方が、利益を出しやすかったようです。
現在のイーサリアムとリップルの市況は相関性が高いため、どちらを取引するにしてもセットで状況を見守りましょう。
今後の主要アルトコインの値動きは?
今後はイーサリアムもリップルも、上昇トレンドが本格化を迎える可能性があります。
地政学リスクが気になりますが、それが一服した状況が続けば、投資家の安心感が高まるでしょう。
4月から下落が相次いだぶん、6月から景気が穏やかになりそうです。
記事投稿時点では、GMOコイン販売所における6日の終値は未確定です。
しかしイーサリアムもリップルも、4日から3日連続値上がりになる可能性が見込まれます。
この調子なら価格の力強い伸びも見えてくるでしょう。
今後の世界における経済情勢を見守りつつも、ここで主要アルトコインを買うことも考えられます。
まとめ
先週のイーサリアムとリップルは、ともにレンジ相場でした。
しかし1週間の間に、いずれもわずかに価格を上げています。
今後の上昇トレンドへの布石となるでしょうか。
6月1日のように地政学リスクの発生で、まとまった価格下落もあるでしょう。
しかし主要アルトコイン2銘柄について、全体的に価格が上がった印象は変わりません。
今週からは仮想通貨景気の改善が視野に入りそうです。