「金のインフレヘッジ効果が低下した」ブラックロックが分析
要点
・資産運用最大手ブラックロックが金の資産価値に警鐘
・ブラックロックはビットコイン市場への参入に向けて準備を開始か
ブラックロックの資産運用マネージャーが公式ブログにて
金の資産価値が低下したと指摘しました。
中でも金は株式ヘッジとして失敗していると
強い言葉で指摘しました。
通常、投資先としてのゴールドは
株式など、変動の激しい資産に対する
リスクヘッジの役割があるとされています。
しかし、週次データを見ると金価格は、
S&P500株価が1%上昇するごとに
0.2%上昇して
金価格は株価との連動性が高まっているため、
株に対する金のヘッジ効果は低いと
分析しています。
また、ブラックロックのマネージャーは
「インフレに対する金のヘッジ力は少し誇張されている。
何世紀もという非常に長い期間については
妥当な価値の保管場所になるが、
大抵の投資期間ではあまり当てにならない」
と述べました。
ブラックロックの当該記事では
仮想通貨ビットコインについては言及しませんでした。
しかし、今年に入り二つのファンドを通じて
ビットコイン先物の運用を許可したことが判明しており
金に代わる投資先としての
BTC市場への参入に向けて
準備を着々と進めているようです。
■ネットの反応
コンゴで大規模金鉱山が発見されて、
2021年版のゴールドラッシュが発生した事などからか
金の価格はじわじわと下降しています。
そうした状況なので、ブラックロックの指摘は
真実味と説得力があると、世間では映っているようです。
中国SNS「微博」が仮想通貨取引所公式アカウントを凍結
要点
・中国のSNS「微博」が11日に4つの仮想通貨取引所公式アカウントを凍結
・中国政府はBTCを禁止していないが、暗号資産取引所の活動は規制している
中国の主流SNS「微博(ウェイボー)」は3月11日、
仮想通貨取引所である
フォビ、バイナンス、オーケーエックス、MXCの
公式アカウントを凍結しました。
凍結理由は「法律とSNS規約違反」と述べています。
これらのアカウント凍結は、
ビットコインの時価総額が1兆ドルを超えたという
ニュースが、ウェイボーのトレンドトップ10に
入った数時間後に行われました。
中国政府はBTCを禁止していないものの、
暗号資産取引所の活動は規制しています。
ウェイボーは以前にも
暗号資産関連で影響力のある投資家の
アカウントを凍結してきました。
2019年にはトロン創業者のジャスティン・サン氏と、
バイナンス幹部のイー・ヘー氏のアカウントが
凍結されています。
中国のもう一つの大手SNS
「WeChat(ウィーチャット)」も
2018年、ICO(新規コイン公開)や
暗号資産取引に関するコンテンツだとして、
複数のアカウントを恒久的に停止しています。
今回の記事のまとめ
■『「金のインフレヘッジ効果が低下した」ブラックロックが分析』について
・資産運用企業のブラックロックが、現在金は株のリスクヘッジ策として低いと指摘
・一方でビットコイン市場に参入するための段取りを進めていると判明
■『中国SNS「微博」が仮想通貨取引所公式アカウントを凍結』について
・中国政府ではBTCを禁止してないものの、仮想通貨取引所は規制されている
・中国内の大手SNSにて、次々と仮想通貨関連の取引所などのアカウントが凍結
金投資はインフレへの備えや、乱高下する株式市場のリスクヘッジ
という側面が主流でしたが、その価値は変わりつつあるのかも知れません。
もし、ブラックロックがその動きを見せているように
ゴールドへの投資資金がビットコインに流入するとしたら、
再びBTC相場を大きく上昇させるプラス材料になります。
ビットコイン市場に対する世界の注目度は
確実に高まってきています。