米グレースケールのビットコインETF転換申請、SECが非承認
要点
・仮想通貨資産運用会社グレースケールによるBTC転換申請が非承認へ
・SECが説明する非承認理由は「相場操縦や詐欺行為を防ぎ、投資家の利益を守るための要件を満たしていない」とのこと
米証券取引委員会(SEC)は30日、
仮想通貨資産運用会社グレースケールによる
ビットコイン投資信託「GBTC」の
上場投資信託(ETF)転換申請に対して、
非承認の判断を下しました。
非承認の理由については、
これまで全ての現物ビットコインETFを
非承認した際と同様、
「相場操縦や詐欺行為を防ぎ、
投資家の利益を守るための要件を満たしていない」
といった懸念点が挙げられています。
グレースケールがGBTCを現物ETFに転換する
申請の状況は昨年から注目を集めていました。
GBTCはビットコインを運用する
世界最大の投資信託で、
計654,885 BTCを保有しています。
グレースケールは今回SECの非承認を受けて、
SECを提訴しています。
同社のSonnenshein CEOがSNSで報告した内容で、
訴訟内容について、
すでにビットコイン先物ETFを承認したにもかかわらず、
現物ETFを非承認し続けるのは
いわゆる二重基準に該当するとしています。
Sonnenshein CEOはこのように、
「グレースケールは、投資家を保護し、
公正で秩序ある効率的な市場を維持し、
資本形成を促進するというSECの任務を支持し、信じている。
しかし、ビットコインの現物ETFが
米国市場に登場することを拒否し続ける
SECの決定には深く失望し、強く反対している」
と述べました。
■ネットの反応
ビットコインへの失望売りを懸念する声もいくつかあるようですが、
現時点では数十万円単位の急落は確認されていません。
マイクロストラテジー社、13億円分のビットコインを買い増し
要点
・マイクロストラテジー社が29日、約13億円相当のビットコインを更に買い増したと発表
・これで同社の平均取得価格は約420万円となり、近頃は損失状態が続いている
米投資企業マイクロストラテジー社は29日、
1,000万ドル(約13億円)相当の
ビットコインを購入したことを発表しました。
同社は今回の買い増しで480BTCの買い増しを実施。
平均取得価格20,817ドル(約280万円)で
追加購入を完了しました。
これにより、同社の保有するビットコインの総量は
129,699BTCに増加。
全体での購入資金は39.8億ドル(約5,400億円)で、
平均取得価格は30,664ドル(約420万円)で、
直近の相場状況では損失状態が続いています。
5月上旬時点で3.3億ドル(400億円強)相当だった
含み損は継続したBTC価格の暴落により、
約13億ドル(約1,900億円)まで拡大した試算となります。
なお、マイクロストラテジー社が前回、
ビットコインを買い増したのは約3ヶ月前の4月5日。
子会社のマクロストラテジー社を通じて
4,167BTCを購入していました。
弱気相場が続く中でも、
マイクロストラテジー社のマイケル・セイラーCEOは
以下のように発言して
相場の変動に揺るがされていない点を強調し続けています。
「ビットコインの価格変動が大きいことは
あらかじめ想定してある。
逆境の時期が来ても長期保有(HODL)を
継続できるようにバランスシート(貸借対照表)を構成している」
今回の記事のまとめ
■『米グレースケールのビットコインETF転換申請、SECが非承認』について
・仮想通貨資産運用会社グレースケールによるBTC転換申請が非承認へ
・SECが説明する非承認理由は「相場操縦や詐欺行為を防ぎ、投資家の利益を守るための要件を満たしていない」とのこと
■『マイクロストラテジー社、13億円分のビットコインを買い増し』について
・マイクロストラテジー社が29日、約13億円相当のビットコインを更に買い増したと発表
・これで同社の平均取得価格は約420万円となり、近頃は損失状態が続いている
ビットコインは先日よりやや下落して260万円台です。