Netflixで話題になった韓国の人気ドラマ『イカゲーム』をモデルにした仮想通貨があります。
発行当初から話題になっていましたが、プロジェクト関係者の資産持ち逃げでほとんどの価値を失ったようです。
『イカゲーム』から生まれた仮想通貨の現在の状況を解説します。
また今回のようなトラブルを回避するための重要点もまとめました。
トラブル予防の一環として読んでいただければ幸いです。
要点
目次
仮想通貨「イカゲームコイン」がトラブルに
仮想通貨「イカゲームコイン(Squid Game/SQUID)」に重大なトラブルが起きています。
仮想通貨としては10月下旬に取引が始まりました。
一時日本円にして30万円以上で売買されていましたが、米国時間11月1日に暴落しています。
このとき15分間で時価総額が約6600ドルも失われたそうです。
Forbesの報道では、イカゲームコインの背後にいる人物が約2億4000万円を持ち逃げしたとされています。
典型的な仮想通貨詐欺と見てよいでしょう。
話題のドラマから連想されてできた仮想通貨であることから、多くの人が飛びついて被害を受けたようです。
仮想通貨「イカゲームコイン」とは何だったのか?
イカゲームコインは、Netflix配信で話題になっている韓国のサバイバルドラマ『イカゲーム』からの連想で開発を受けたとされています。
英語圏では原題になぞらえて「Squid Gameトークン」と呼ばれていました。
開発者によると11月に『イカゲーム』をモデルにしたビデオゲームトーナメントを開催予定だったそうです。
しかし仮想通貨としてのプロジェクトが突然ストップしてしまいました。
プロジェクトにかかわっていた人物が、運営に使っていたバイナンスコインを現金化したことがわかり、暴落につながったようです。
イカゲームコインの公式サイトやSNSを見てもアクセスできません。
つまり運営者は完全に連絡手段を断ったという意味です。
CoinMarketCapでもイカゲームコインが公式のインターネットプロトコルと提携していないことを理由に、取扱上の注意を呼びかけています。
このようなワケアリの仮想通貨には、近づかないのが賢明です。
仮想通貨詐欺を防ぐ方法は?
イカゲームコインは、そのときの流行に乗じた典型的な詐欺商法とされています。
このようなトラブルに巻き込まれないためには、国内の金融庁に認められた取引所を利用したり、新しい仮想通貨の話題に安易に乗らなかったりすることが重要です。
国内の仮想通貨取引所を利用する
他の取引所よりスプレッドが狭くてオトクなGMOコイン
GMOコインは他の取引所に比べて取り扱い通貨は少ないですが、オトクに買える取引所です。
理由としては取引手数料が無料で、他の取引所の弱点であるスプレッド(売りと買いの価格差)が狭いという特徴があるためです。
他の取引所に比べて5%以上得することも珍しくないので、短期取引・長期保有問わず選択肢になる取引所です。
また、スマートフォンのアプリが充実しており、スマートフォンで細かく取引を行う方にもオススメできる取引所となります。
仮想通貨がほしいときは、国内の取引所を使いましょう。
GMOコインやbitFlyerなど信頼性の高い場所がおすすめです。
日本では金融庁が公式の仮想通貨取引所を指定しています。
セキュリティに優れていたり、運営上の信頼性が高かったりするなどの条件があるのです。
また国内では十数種類の仮想通貨しか買えませんが、裏を返すと信頼性の高い種類を厳選しているともいえます。
以上から仮想通貨は信頼性の高い取引所から、実績のあるものを買いましょう。
ビットコインやイーサリアム、リップルなどは時価総額が高く、長年人気を得ているのでおすすめです。
新しい仮想通貨をすすめられても安易に乗らない
新しい仮想通貨の話題が出ても、安易に乗るのはおすすめできません。
今回のイカゲームコインは、仮想通貨としての信頼性の低さがありました。
新しく話題になったものは、すぐに飛びつかず、一定期間様子を見るのが賢明です。
他にも「絶対もうかる仮想通貨がある」などの言葉で誘われた結果、投資したお金をだまし取られる事件も起きています。
仮想通貨は不確定要素が多いので、利益に「絶対」はありません。
以上から投資勧誘や新しく話題になった仮想通貨には、安易に乗らないのが賢明です。
まとめ
仮想通貨「イカゲームコイン」の詐欺疑惑が問題になっています。
事件に巻き込まれてお金を失わないためにも、自力での予防が大切です。
国内の金融庁が認めた仮想通貨取引所にアクセスし、そこで扱われている通貨から理想を決めましょう。
また新しく話題になった通貨や投資勧誘には、安易に飛びつかないでください。
トラブル回避には、自力での予防も重要になります。