今月8日、ウクライナ旅客機が墜落したことにより180人近くの死者を出す大惨事が起こりました。
アメリカはこの件に関して、イラン軍が関与したと見て軍事的な調査をしておりました。
そして11日、遂にイラン軍が人為的なミスでウクライナ機を墜落させたことを認めたようです。
アメリカとイランの対立によって、ビットコインの価格にも大きな影響を及ぼしておりましたので、今回の一件で更にビットコインの価格が変動することでしょう。
要点
アメリカvsイランの対立によって、2020年は年始早々ビットコインの乱高下が起こりました。
今回の事件もビットコインの価格を上下させる要因になり得るのか分析してみました。
アメリカとイランの現状
こちらの記事でも紹介させて頂きましたが、カセム・ソレイマニ司令官殺害をきっかけにアメリカとイランの対立が始まりました。
イランによるミサイル攻撃により、ツイッターでは第三次世界大戦(WWIII)がトレンド入りするなど戦争開戦の可能性があるのではないかと噂されています。
この対立は世界中に影響を及ぼし、ドル円の急落やビットコインの急騰など様々な影響を与えています。
そんな中、イランの首都テヘラン近郊でウクライナ機の墜落事件が起こりました。
この事件は176人の死者を出す大惨事で、イランの動向によっては対立が過激化するのではないかと世界中が固唾を呑んでいました。
当初、イラン側はウクライナ機の撃墜を全面的に否定していました。
しかし、アメリカ側の調査が進むにつれてイラン側が墜落させたとしか思えない状況になりました。
そして遂に11日の声明で、イラン側がウクライナ旅客機は人為的ミスによって撃墜されたと発表した為、イランによるウクライナ機の撃墜を認める結果となりました。
イラン側が人為的ミスを認めたことにより、ビットコインの価格はどうなる?
ビットコインは、アメリカとイランの戦争を懸念して避難先の資産として注目されています。
つまり、対立が悪化すればするほどビットコインの需要が高まり、価格が上昇していくと見られるでしょう。
しかし、今回の一件ではイラン側が非を認める結果となりました。
今まではイラン側は争う姿勢を示していましたが、非を認めたことでアメリカとの対立は一時収束する方向に向いつつあります。
もし人為的ミスを認めていなければ戦争開戦がより現実的になっていた為、ビットコインは一層上昇していたことでしょう。
しかし、声明発表によりアメリカとの関係悪化を免れることができたので、一旦ビットコインの上昇は収まると見られます。
今後ビットコインの価格が下がるかどうかはイラン次第となっていますので、引き続きイランの動向をうかがう必要があります。
まとめ
戦争が起こればビットコインを資産の避難先として選択する人々が増える為、イランによるウクライナ機の墜落はビットコインを大きく上昇させる要因になるのではないかと思われていました。
しかし、イラン側がウクライナ機の墜落を全面的に認めた為、アメリカとの対立は一旦収まったようです。
このことにより、ビットコインの上昇も落ち着きを見せることになりました。
この一件はビットコインだけではなく、ドル円や他の投資資産にも影響が出ているようで、ドル円も急落からの急反発を起こすなど大きな影響を与えました。
もしこのまま関係が良好になっていく傾向に向かうのであればビットコインは避難先資産としての需要を失い、価格が下がっていくことになるでしょう。
なので、引き続き両国の動向に注目していかなければなりません。