ビットコインETF承認 6月は見送りか!?
米証券取引委員会(SEC)は今月の11日、
ビットコインは「非常に投機的な資産である」とう文書を公開し、
ビットコインETFの上場に対して慎重な姿勢であることが分かりました。
ビットコインとビットコイン先物ETF市場は十分な規制がなく、
詐欺や価格操作といったリスクが発生する可能性があると見て、
投資家への十分な注意喚起が行われました。
何度も繰り返されてきたSECによるビットコインETF規制ですが、
カナダの証券市場への上場やBTC決済拡張などの実績が考慮され、
「今年こそは!」と期待されていたSECへの上場ですが、
今年も「規制」の1年となりそうです。
ネガティブな意見ばかりではなく、
昨年末からビットコインETF上場を申請する投信企業が相次いでいます。
- ヴァンエック(20年12月申請)
- ワルキューレ(21年1月申請)
- NYDIG(21年2月申請)
- ウィンズダムツリー(21年3月申請)
- フィデリティ(21年3月申請)
- スカイ・ブリッジキャピタル(21年3月申請)
- グレースケール(21年4月申請)
- クリプトイン(21年4月申請)
- ギャラクシー(21年4月申請)
- ウィルシャー・フェニックス(21年4月申請)
暗号資産全体に対しての規制を強化するSECですが、
多くの機関投資家や個人からの資金を流入する機会を創出できる暗号資産のETFは、
アメリカにとってもメリットは大きく、
この機会をみすみす逃すようなことはしないだろうと考えられます。
BTC,ETHへの価格影響は?
先日新しくSECのトップに就任したゲーリー・ゲンスラー氏は、
マサーチューセッツ工科大学(MIT)で暗号資産に関する教鞭を執られていおり、
業界に関しても明るく、SEC上場への意欲も高いのではないかと予想されています。
ビットコインのETF同様、
イーサリアムETFへの申請も複数企業から申請されている状況で、
カナダでは一足早くビットコイン、イーサリアムのETFが承認されています。
ビットコインのETF上場がイーサリアムの価格にも良い影響を与える可能性が示唆されており、
直近のETHに対する機関投資家の増加率や伸び代、
ビットコインETFが承認された場合、
次のイーサリアムETFへの期待値を考慮して、
BTCよりもETHの方が強い価格の上昇が見込めるかもしれません。
まとめ
ビットコインが6月の承認を取ることは実質難しいかもしれませんが、
長期的に見た場合ビットコインETF上場は時間の問題で承認される可能性が高いと思います。
逆に捉えれば今からコツコツ積み立てを行なっておけば、
今からビットコイン投資を始める人にとってもチャンスと捉えることができるかもしれません。
SECは今後仮想通貨市場への監視を強めながら、
暗号資産業界との対話を繰り返し、規制を強化する見込みです。
私たちもETFの今後の状況や世界の時事問題など観察しながら、
適切な投資タイミングを見極められるように今のうちから準備をしていきましょう。