【要点】
・Binanceのジャオ・チャンポンCEOが、仮想通貨ボラティリティの高さに警告を促しています。
仮想通貨市場の安定は長く続かないのか
ビットコイン(Bitcoin/BTC)市場は、現在最も話題になっている市場の1つです。
現在、市場はアナリストが予測してきたように価格は上昇している真っ只中にあります。
これに対し、Pimcoの元CEOが現在の市場に対する意見を述べたほか、大手仮想通貨取引所BinanceのZhao Changpeng(ジャオ・チャンポン)最高経営責任者(CEO)が、ボラティリティ(※価格の変動性やその差を言います)の高さに警告を促しています。
グローバル資産運用会社のPimco(Pacific Investment Management Company=パシフィック・インベストメント・マネジメント)のMohammed El-Erian(モハメド・エル・エリアン)元CEOは、仮想通貨市場は安定しているものの、短命かもしれないと主張しました。
このエリアン元CEOの推論は、FRB(連邦準備制度)が流動性の波をかき立て、価格の安定性を大幅に高めたこと、そして長期的には物事は必ず変化するということで、次のように語っています。
私たちが住んでいる低ボラティリティのこの素晴らしい世界は、すべてが上昇し、高ボラティリティで停止する可能性があることを少し心配しています。私が投資家だった場合、私は巨大な流動性の波に乗っていることを認識します。連邦準備制度理事会のおかげですが、波はある時点で壊れる傾向があることを覚えているので、私は非常に注意を払うでしょう。
BinanceCEO が仮想通貨ボラティリティの高さに警告
エリアン元PimcoCEOと同様に、BinanceのChangpeng ZhaoCEOも、今後のボラティリティについてTwitterを利用し、警告しています。
Expect very high volatility in #crypto over the next few months.
— CZ 🔶 Binance (@cz_binance) October 21, 2021
https://platform.twitter.com/widgets.js
ジャオCEOは市場に対し、今後カ月で仮想通貨の非常に高いボラティリティを期待すると語っています。
同CEOのツイートが上がった直後、Binance取引所の米国子会社ではビットコインの価格90%近くまでの暴落を記録しました。
他の取引所での65,000ドル(約740万円)の価格前後で取引されていた時点で、同取引所では短期間であったものの、8,200ドル(約935,000円)で取引されています。
この大暴落は、アルゴリズムにバグが発生し、フラッシュクラッシュを引き起こした機関投資家に起因していたことが分かっています。
この問題については解決されたものの、特に取引活動が市場で上昇し続けているため、ジャオCEOの警告は依然として継続して適用されています。
また、米国初となったProSharesによって申請されていたビットコインETFがSEC(証券取引委員会)の承認はビットコイン価格を大きく押し上げました。
しかし、取引量減少が市場に影響を与え、さらに別の売りにつながる可能性があるのは当然のことだと言えます。
頻繁に発生する傾向のある過剰なレバレッジ(※仮想通貨取引所の口座に預けた証拠金を担保に、2倍や5倍などの金額を取引できる賭けスタイルの投資手法を言います。)は、大幅な売り切りのため、別の抜け穴を作成する可能性があります。
ただし、長期的には、ビットコインでは市場の大部分が非常に強気であることに注意することが重要で、ビットコインはこれらの市場の欠点を短期的な障害としてブランド化しています。