Nextmerge株式会社(以下Nextmerge)は28日のプレスリリースで、Web3ウォレット「TIPWAVE」のベータ版リリースを発表しました。
SNSアカウントを持っていれば、ブロックチェーン上で作成・利用できます。
対象はX(旧Twitter)やDiscordアカウントの保有者です。
手軽に使えるツールとして、注目を集めるでしょう。
TIPWAVEの概要や特徴をまとめました。
要点
TIPWAVEとは?
TIPWAVEとはNextmergeが開発したWeb3ウォレットです。
SNSアカウントを使って、ブロックチェーン上のウォレットにアクセスできます。
アクセスできれば、ウォレットの作成や利用が可能です。
手軽に使える点から、これまでのWeb3関連ツールより便利に感じるでしょう。
Nextmergeはブロックチェーン業界の課題解決を見据え、TIPWAVEを開発しました。
業界におけるウォレットの問題として、以下があります。
・ブロックチェーンに関する一定の知識がなければ、ウォレットやトークンを安全に使えないおそれ
TIPWAVEはSNSアカウントでアクセスできるため、誰もが手軽に扱えます。
さらにウォレット未保有者とのコミュニケーションも可能です。
SNSアカウントがあれば容易にTIPWAVEを作り、あらゆる人と交流できます。
手軽にアクセスできる点から、ユーザーはブロックチェーンの知識がなくても安心できるでしょう。
利用方法が簡単なので、操作ミスのリスクも抑えられます。
TIPWAVEはユーザーにやさしいWeb3ウォレットなので、従来のブロックチェーンの問題を解決できるでしょう。
ただし2023年11月28日時点で、リリースされているのはベータ版です。
プレスリリースによると、ベータ版では資産になるNFTや仮想通貨の利用がおすすめできません。
そのため少額相当の仮想通貨で、試しに送る形が推奨されます。
またTIPWAVEに対応している仮想通貨は、ERC20トークンです。
イーサリアム系の仮想通貨のみに対応しており、ビットコインやリップルなどは使えません。
このような注意点はありますが、TIPWAVEは新しいWeb3システムとして、生活のあり方を変えそうです。
Xでは以下の口コミがありました。
TIPWAVEの使い方
出典:TIPWAVE公式サイト
TIPWAVEの使い方は、以下の4パターンです。
・ERC20トークン送付
・NFT送付
・JPYCかクレジットカードによるガス代の決済
4つの利用方法について、以下で詳細を見ていきましょう。
ウォレットの作成は、SNSアカウントで対応できます。
XかDiscordのアカウントを使い、ブロックチェーン上でマイウォレットを作り出せるしくみです。
ログイン情報はウォレットの秘密鍵の代わりですが、ユーザーやTIPWAVE自身が管理するわけではありません。
ERC20トークン送付では、TIPWAVEから他のSNSアカウントを見つけましょう。
目当てのアカウントへイーサリアムやシバイヌコインなどを送れます。
TIPWAVEではSNSアカウントを検索でき、相手がウォレット未保有でも、ERC20トークンの送付が可能です。
TIPWAVEではNFT送付もできます。
2023年11月28日時点では、ERC721とERC1155に対応しています。
ERC20トークン同様、検索でSNSアカウントを見つけたら、送付手続きを済ませましょう。
最後はガス代の決済です。
ここではステーブルコインのJPYCやクレジットカードで支払えます。
従来のガス代決済は、ビットコインやイーサリアムなど人気仮想通貨を使うイメージでした。
しかしTIPWAVEではクレジットカードがあれば、ガス代のために仮想通貨を買う手間が省けます。
TIPWAVEではSNSアカウントでウォレットを作り、手軽に仮想通貨やERC20トークンを送れます。
ガス代も現金で払えるなど、画期的な特徴が見逃せません。
まとめ
TIPWAVEは、SNSアカウントだけで使えるWeb3ウォレットです。
2023年11月28日時点では、ベータ版がリリースされたに過ぎません。
しかし今後本格運用されれば、多くのユーザーを集める可能性があります。
TIPWAVEを持っていない相手にも、仮想通貨やNFTを送れます。
画期的な機能が揃っているため、将来性は高いでしょう。