Coinpostの23日報道によると、ブラジルで仮想通貨決済が法的に可能になりました。
ジャイル・ボルソナロ大統領が法案に署名しています。
法案内で仮想通貨は、規制整備を盛り込まれつつも、最終的に決済や投資対象として認められました。
またCBDCプロジェクトも進行しており、ブラジルはデジタル資産の機運が高い状況です。
ブラジルでの仮想通貨やCBDCの事情をまとめました。
要点
ブラジルで仮想通貨決済に法的根拠が加わる
ブラジルのジャイル・ボルソナロ大統領は、同国において仮想通貨決済に法的根拠をつける法案へのサインをしました。
これによりブラジルでは、法的にも仮想通貨決済が可能になりました。
以上から現金に頼らない生活ができます。
今回の法案では、多様な規制が盛り込まれています。
たとえば仮想通貨取引所は、顧客資産と企業資産の分別管理が義務づけられる形です。
仮想通貨詐欺の罰則も具体化されています。
ブラジルでは、仮想通貨関連のコンプライアンスが整ったため、決済手段として法的に認められた模様です。
今回の法律成立により、関係機関でも動きが見られます。
ブラジル上院事務所は、担当機関が運営中の仮想通貨企業に対し、6カ月の法的適応の猶予を与えていると語りました。
また地元メディアは、中央銀行が仮想通貨決済を担当する可能性を報じています。
大統領による今回の法案への署名には、仮想通貨ETFの存在も後押しになったようです。
ETFは証券取引所で、株と同様に売買できる投資信託になります。
もともと投資信託は、投資家から集めたお金で、ファンドが別資産への投資により運用する金融商品です。
仮想通貨を投資対象としたものは、仮想通貨ETFと呼ばれます。
ブラジルでは仮想通貨ETFが盛んなこともあり、今回の法整備にいたったようです。
仮想通貨の法整備は、現地での理解度もカギになるでしょう。
Twitterでは以下の口コミがありました。
ブラジルではCBDC計画も進行中
ブラジルではCBDC(中央銀行デジタル通貨)の計画も進んでいます。
同国中央銀行のロベルト・カンポス・ネト総裁が、2024年のリリース目標を語りました。
その前の2023年には、パイロットテストを実施予定です。
CBDC導入でブラジルが目指しているのは、預金のトークン化になります。
銀行決済や資金調達コストの適正化が期待されています。
国民の経済活動も、従来よりスムーズになるでしょう。
ブラジルに限らず中南米地域では、CBDCの機運が高まっています。
日本経済新聞も、2022年3月に中南米のデジタル通貨の機運を報じました。
たとえばバハマは、2020年に世界初のCBDC発行を果たしました。
メキシコも、2024年までの実用化を目指しています。
ほかにもジャマイカなどでCBDC開発が進む状況です。
バハマがCBDCの元祖になったので、周辺地域でも開発の積極性が高まっているのでしょう。
以上からブラジルの開発着手も、自然な流れといえます。
まとめ
ブラジルで仮想通貨決済を法的に認める案が受け入れられました。
これにより現地では、ビットコインなどの柔軟な活用が想定されます。
同国での経済のあり方が変わるでしょう。
ブラジルではCBDC開発も進んでいます。
バハマをはじめ中南米では、デジタル通貨の機運が高まっているからでしょう。
CBDC運用まで認められれば、経済活動の選択肢拡大につながります。
以上からブラジルの仮想通貨やCBDCに関する動向から、今後も目が離せません。