今週のイーサリアムとリップルは、トレンドを読みづらい情勢でした。
米国では日本時間26日に年次経済政策シンポジウム「ジャクソンホール会議」があり、その影響が考えられています。
最近は世界的に利上げの機運が高いことから、米国での経済イベント前だとリスクオフの姿勢が強まるのでしょう。
以上が上昇トレンドを阻んでいるようです。
イーサリアムとリップルの最近の値動きと、ジャクソンホール会議の影響を紹介します。
要点
今週のイーサリアム相場まとめ
今週のイーサリアムの相場を紹介します。
GMOコイン販売所の日足チャートで確かめてください。
今週のイーサリアムは、乱高下の印象でした。
23日から3日連続で値上がりしましたが、26日でその上げ幅の大部分を失っています。
23日の始値は21万1649円でした。
25日には終値が22万7404円まで伸びており、この間の上げ幅は約7.4%でした。
しかし26日には、終値が20万8856円まで下がっています。
27日も記事投稿時点で終値未確定ながら、まとまった値下がりが想定される状況です。
以上から今週のイーサリアムは、不安定な相場になりました。
今週のリップル相場まとめ
今週のリップルの相場も確かめてください。
こちらもGMOコイン販売所の日足チャートによる検証です。
今週のリップルはレンジ相場になっています。
23日から24日にかけての値上がりが目立ちましたが、そのあとは下落の連続です。
23日の始値は45.361円で、翌日の終値は46.869円でした。
この間は約3.3%の上げ幅です。
しかし26日の終値は45.749円まで下がりました。
27日も記事投稿時点で終値未確定ながら、値下がりが決まりそうです。
リップルは45円前後の攻防が続いています。
ここから再び50円台まで昇るのは、いつになるでしょうか。
レンジ相場はジャクソンホール会議の影響か
今週のイーサリアムとリップルの値動きは、米国におけるジャクソンホール会議の影響が考えられます。
ともに週の途中まで上昇基調でしたが、26日から値下がりが目立ったからです。
日本時間のこの日は、ジャクソンホール会議におけるパウエル議長の発言が注目を受けていました。
パウエル議長は会議で、今後も利上げ継続の可能性を示しています。
米国での長期的な利上げ機運が高まったことにより、27日もイーサリアムとリップルで値下がりが目立ちそうです。
このような要人のスタンスが、アルトコイン市場にも影響を与えたのでしょう。
今後のイーサリアムとリップルの価格予測は?
今後のイーサリアムとリップルについては、引き続き下落の可能性に注意です。
各銘柄の移動平均線つき日足チャートによると、ともにデッドクロスが起きています。
まずはイーサリアムです。
続いてリップルです。
ここでの移動平均線は、青が5日分、赤が25日分です。
イーサリアムもリップルも、短期の青線が長期の赤線の下へ突き抜けるデッドクロスが起きました。
どちらも8月中旬の終わりごろに発生しています。
そのため今後は、上昇トレンドへの転換をあまり期待しない方がよさそうです。
青線が赤線を下から上へ突き抜けるゴールデンクロスの接近を待つのが賢明でしょう。
まとめ
イーサリアムとリップルは、今週はともにレンジ相場でした。
とくにイーサリアムの不安定な値動きが気になります。
またジャクソンホール会議で、パウエル議長が利上げ継続を強調したため、今後の相場への影響が懸念されるところです。
移動平均線でもネガティブなサインが出ているため、しばらくは静観が賢明でしょう。