今週はイーサリアムの力強い上昇がありました。
11月30日にデッドクロスを迎えましたが、2日後の12月2日にゴールデンクロスが起きています。
リップルはレンジ相場を継続中ですが、こちらにもゴールデンクロスが近づいています。
主要アルトコイン2銘柄について、今週の値動きを見ていきましょう。
要点
今週のイーサリアム市場
まずは今週のイーサリアム市場を見ていきましょう。
GMOコイン販売所の日足チャートで検証します。
今週のイーサリアムは、11月30日から12月2日にかけての上昇が目立ちました。
11月30日の始値は29万1190円でしたが、12月2日の終値が30万8900円まで伸びています。
3日間の上昇率は約6.1%です。
11月25日から27日にかけての陰線続きで、イーサリアムは30万円を下回っていました。
しかしここに来て、再び30万円を超えています。
移動平均線は11月30日にデッドクロスが起きました。
しかし12月2日にゴールデンクロスを迎えています。
11月末からの買い注文の殺到で、下落トレンドを避けました。
現物取引をしている方には、幸運だったといえます。
今回の移動平均線の動向が、イーサリアムの追い風になるでしょうか。
今週のリップル市場
続いて今週のリップル市場です。
こちらもGMOコイン販売所の日足チャートで見ていきましょう。
リップルは27日に大きめの値下がりがありましたが、以後は一進一退です。
27日の始値は90.195円だったのに対し、終値は86.566円まで下がりました。
この日だけで約4%の下落率です。
90円を下回ったため、投資家心理の冷え込みを想定した人もいるでしょう。
そこからのリップルは、基本的に横並びです。
しかし2日と3日で陽線が並んでおり、再び90円を超えるかもしれません。
同時期にイーサリアムも価格上昇を示しているので、リップルがつられているのでしょう。
移動平均線は長期の25日線が下がりはじめました。
一方短期の5日線は上昇カーブを始めています。
そのためゴールデンクロスが近づく状況です。
うまくいけば来週に移動平均線が交差を迎え、上昇トレンドを確定させるでしょう。
アルトコイン市場を刺激した要因2つ
今週アルトコイン市場を刺激した要因として、以下の2つが考えられます。
・フィデリティのイーサリアム現物ETFの上場審査開始
米国では、2024年5月の利下げ観測が広まりました。
ブルームバーグの報道でもFOMC(米連邦公開市場委員会)について、2024年の金融緩和の観測を報じています。
2022年以降の米国は、インフレ抑制のための利上げが目立ちました。
2024年以降は、金利のトレンド転換が見込まれています。
SEC(米証券取引委員会)は、フィデリティが上場申請したイーサリアム現物ETFについて、審査を開始しました。
11月30日にパブリックコメントの募集を始めています。
コメントできる期間は、開始から21日間です。
同時期のイーサリアムは、価格上昇が続いていました。
審査開始の報道により、イーサリアムへの関心が高まり、買い注文が増えたと考えられます。
利下げ観測とイーサリアム現物ETFの審査開始により、アルトコイン市場はイーサリアム中心の需要拡大を見せたのでしょう。
まとめ
今週のイーサリアムはデッドクロスを2日で抜け出し、1ETH30万円を超えました。
リップルにもゴールデンクロスが近づいており、90円台への回帰が期待されます。
今週は米国での利下げ観測に加え、イーサリアム現物ETFの審査開始がありました。
こうしたポジティブなニュースが続けば、今後もアルトコインの需要が高まるでしょう。