シンガポール通貨庁、仮想通貨を厳しく規制していくと発言
要点
・シンガポール通貨庁（MAS）の代表が「仮想通貨は厳しく規制していく」と発言
・同庁は仮想通貨企業のライセンス付与に際して「非常に時間をかけて極めて厳格に調査する」と表明
シンガポール通貨庁（MAS）の
フィンテック分野責任者Sopnendu Mohanty氏は、
仮想通貨を厳しく規制していくと発言しました。
フィナンシャルタイムスが報じました。
Mohanty氏は
「私たちは、いかなる市場の悪行も許さない」、
「誰かが悪いことをしたなら、冷酷に容赦なく対応する」
と述べています。
さらに、シンガポールの規制当局は、
仮想通貨企業のライセンス付与に際して
「非常に時間をかけて、
極めて厳格なデューデリジェンス
（対象企業のリスクなどを調査すること）プロセス」
を適用していくとも続けました。
MASはこれまで、
仮想通貨関連企業14社のみに
ライセンスを承認しています。
今週には、Crypto.com、Genesis、Sparrowに
原則的な承認を与えたところです。
またMohanty氏は、
現在の市場の混乱は世界全体が
「私的な通貨」に迷い込んだ結果であるとも話しています。
この私的な通貨による混乱とは、
ステーブルコインterraUSD（UST）の
ディペッグとその関連トークンである
テラ（LUNA）価格急落による、
一連の騒動を示している模様です。
USTなどを提供するTerraform Labsは、
シンガポールに拠点を置いている背景もあります。
■ネットの反応
シンガポールの対応については、マイナス材料と取る投資家もいれば
今後仮想通貨を広く普及するために欠かせない処置だとして
肯定的に受け取る投資家もいるようです。
仮想通貨先物取引所CoinFLEX、出金停止措置へ
要点
・仮想通貨の先物取引所CoinFLEX、市況とカウンターパーティの不確実性を理由に出金停止へ
・同取引所の社長は「カウンターパーティーはThree Arrows Capitalやその他のレンディング企業ではない」と強調
仮想通貨の先物取引所CoinFLEXは23日、
「極端な市場状況」と
カウンターパーティの不確実性を理由に
出金サービスの停止措置を講じました。
CoinFLEXのMark Lamb最高経営責任者（CEO）は
ブログで、
「確認のため、カウンターパーティーは
Three Arrows Capitalや
その他のレンディング企業ではない」と強調。
その後の更新で出金再開の目途について
6月30日としました。
CoinFLEXがエクスポージャーを否定した
Three Arrows Capital（3AC）は、
複数の仮想通貨融資企業からの
マージンコール（追加証拠金の要求）に
対応できなかったと伝えられています。
3ACは借りた資金でレバレッジをかけた
リスキーな運用（Degen Trading）を
していたと見られており、
同様の企業の債務問題が
業界全体に波及している可能性があります。
今回の記事のまとめ
■『シンガポール通貨庁、仮想通貨を厳しく規制していくと発言』について
・シンガポール通貨庁（MAS）の代表が「仮想通貨は厳しく規制していく」と発言
・同庁は仮想通貨企業のライセンス付与に際して「非常に時間をかけて極めて厳格に調査する」と表明
■『仮想通貨先物取引所CoinFLEX、出金停止措置へ』について
・仮想通貨の先物取引所CoinFLEX、市況とカウンターパーティの不確実性を理由に出金停止へ
・同取引所の社長は「カウンターパーティーはThree Arrows Capitalやその他のレンディング企業ではない」と強調
ビットコインは280万円台前後を行き来している状態で
いまだ300万円台復帰は遠そうです。
